武蔵野つれづれ草

リタイア後を楽しく!と始めた凸凹夫婦の面白ブログ。見たこと、感じたこと、残したいことをつづります。

🙋‍♂️懐かしの英語の歌を読む(17) Celine Dion「My Heart Will Go On」

 

パリオリンピック開会式のフィナーレを見ていた人は、セリーヌ・ディオンCeline Dionが熱唱した愛の讃歌に、きっと胸を熱くしたに違いない。


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7月26日開会式、降りしきる雨の中、エッフェル塔の真ん中のステージで歌うセリーヌ・ディオンパリオリンピック公式Instagramより)

 1年か2年前に、彼女が難病と闘うために、音楽活動を休止したというニュースを聞いていたので、まさかオリンピックで歌うとは思ってもみなかった。神経疾患「スティッフパーソン症候群(SPS)」という大変な病気なので、決して病を克服したわけではないだろう。這ってでも出ようと思ったのかもしれない。オリンピックという一発勝負の舞台で、あれだけの圧倒的な声量で歌い上げるには、並々ならぬ努力をしたのだと思う。頭が下がるとともに、今後の彼女の闘病と音楽活動にエールを送りたい。


「懐かしの英語の歌を読む」というこのブログで扱う曲は、ほとんどが昭和時代の曲だ。彼女の曲が知られたのは平成時代からであり、少し新しい。でも彼女の素晴らしい歌声を聞いて、急にこのブログで紹介したくなった。


セリーヌ・ディオンCeline Dion)」の数あるヒット曲の中で選んだのは「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」(My Heart Will Go On)」。言わずと知れた、ジェームズ・キャメロン監督の1997年(平成9年)の大ヒット映画タイタニック」の主題歌アカデミー歌曲賞を受賞した曲だ。

 

まずはこの曲を聴いてみよう。

⚫︎Celine Dion「My Heart Will Go On」
(映画のシーンとともに)

⚫︎Celine Dion「My Heart Will Go On」
(ワールドツアーコンサートの映像で)

 

それでは、懐かしの英語の歌を読む(17) スタート!

 

My Heart Will Go On


Every night in my dreams
毎晩夢の中で
I see you, I feel you
あなたに会い あなたを感じる
That is how I know you go on
だからわかるの あなたが生き続けていることが


Far across the distance
遥かな距離と
And spaces between us
私たちの間の空間を超えて
You have come to show you go on
あなたは来てくれたのね 生き続けている事を示しに


Near, far, wherever you are
近くても、遠くても、あなたがどこにいても
I believe that the heart does go on
絶対に心は続いていると信じてる
Once more, you open the door
もう一度、あなたは私の心のドアを開け
And you're here in my heart
私の心の中にはあなたがいる
And my heart will go on and on
あなたへの想いはずっと続いてゆくの



Love can touch us one time
愛は一度触れれば
And last for a lifetime
一生続くの
And never let go 'til we're gone
そして私たちがいなくなるまで決して離さない
Love was when I loved you
愛とはあなたを愛した時のこと
One true time I hold to
あなたと過ごした たった一つの真実の時間
In my life, we'll always go on
私の人生の中で、二人はずっと生き続けていくの


Near, far, wherever you are
近くても、遠くても、あなたがどこにいても
I believe that the heart does go on
絶対に心は続いていると信じてる
Once more, you open the door
もう一度、あなたは私の心のドアを開け
And you're here in my heart
私の心の中にはあなたがいる
And my heart will go on and on
あなたへの想いはずっと続いてゆくの

(変調)

You're here, there's nothing I fear
あなたがここにいるから、もう何も恐れることがない
And I know that my heart will go on
わかるの 想いはずっと続いていくって
We'll stay forever this way
永遠にこのままでいましょう
You are safe in my heart
あなたは私の心の中で生きている
And my heart will go on and on
そしてあなたへの想いはずっと続いてゆくの

 

映画の中で、この曲のメロディが最初に流れるのは、タイタニック号の船頭で、ジャック(レオナルド・ディカプリオ)とローズ(ケイト・ウィンスレット)が愛を確かめ合う有名な場面。そしてエンディングでは回想とともにセリーヌ・ディオンの歌う歌が流れる。

この歌は、自分を助けて死んでしまったジャックを、ローズが心の中で生涯想う愛の歌。それが今回訳してみてよくわかった。また映画「タイタニック」が観たくなってしまった。でも今はオリンピックを見るのに忙しい。いつになることやら(笑)

 

開会式でセリーヌ・ディオンが歌った、エディット・ピアフの名曲「愛の讃歌」はもちろんフランス語である。カナダ出身なのに、彼女フランス語上手いなぁ、と思って調べたら、なんと "カナダ・フランス語" が公用語の地域(ケベック州)で生まれ育ったらしい。彼女にとっては母国語なのだ。12歳でプロデビューした時の1stアルバムもフランス語。上手なのは当たり前だった(笑)

ということで、やはり最後は、昔から私の大好きだったこの「愛の讃歌」を聴いて終わりにしたい。それでは、彼女の歌う2015年の「愛の讃歌」をどうぞ。

⚫︎Hymne à l’amour(愛の讃歌)(Celine Dion
(2015年12月、パリ同時多発テロの翌月に行われたAmerican Music Awards 2015での歌唱。アメリカ俳優ジャレッド・レトの「テロや戦争の無い平和な世界はきっと実現できる」というスピーチのあと、2分16秒からセリーヌ・ディオンの追悼の歌が始まる。バックにはパリの情景が流れ、涙を流す人も)

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

⚫︎今までの「懐かしの英語の歌を読む」は、下記にまとめてあります。よろしければ、薄緑の文字をクリックしてご覧ください。

(1) CARPENTERS「YESTERDAY ONCE MORE」
(2) CARPENTERS 「TOP OF THE WORLD」
(3) Celtic Woman「You Raise Me Up」
(4) Rechard Sanderson 『ラ・ブーム』より「愛のファンタジー(Reality)」
(5) ABBA 「Dancing Queen」
(6) Bob Dylan 「Blowin’ in The Wind (風に吹かれて)
(7) Audrey Hepburn「Moon River」
(8,9,10) クリスマスソング 「White Christmas 」「Blue Christmas」「Silent Night」
(11) Air Supply「Lost In Love」
(12,13) Bee Gees『小さな恋のメロディ』から「Melody Fair」「First of May」
(14)「ダニー・ボーイ(Danny Boy)」
(15)「哀愁のカサブランカ」原曲
(16) Procol Harum「青い影」