武蔵野つれづれ草

リタイア後を楽しく!と始めた凸凹夫婦の面白ブログ。見たこと、感じたこと、残したいことをつづります。

🙋‍♂️ 懐かしの英語の歌を読む(1) CARPENTERS『YESTERDAY ONCE MORE』


好きな洋楽はたくさんあるが、英語で空で歌えるのは、ほんのわずかしか無い。せいぜいカラオケに行った時、英語の歌詞カードを見ながら適当に歌った程度だ。英語の歌詞の意味をちゃんと理解していない

最近になって、それってものすごく勿体ないことではないか、と思うようになった。歌は「歌詞」と「メロディ」が対になって、初めて作者の伝えたい意味が伝わるのに、私は上っ面だけだったのだ。大好きな洋楽の曲がいっぱいあるのに。実は、日本語の曲でさえ、ちゃんと歌詞を「読んで」いなかった。

ということで、まずは、自分の大好きな英語の歌を選んで、自分の頭で和訳し理解する、すなわち「英語の歌を読む」ことにチャレンジしようと思い立った。

 

1970年代の洋楽や映画から選択

懐かしいのはやはり、私が10代の頃の音楽なので、1970年代に活躍した洋楽のミュージシャン。例えば、カーペンターズビートルズ、アバ、オリビア・ニュートン・ジョン、サイモン&ガーファンクル、などなど。

映画で言えば、サウンド・オブ・ミュージックとかマイ・フェア・レディとか、これもたくさんある。

悩むところだが「懐かしの英語の歌を読む」の一番目としては、英語の歌を初めて覚えた「カーペンターズCARPENTERS」が一番の候補だ。この歌手には懐かしい思い出が詰まっている。

1976年(昭和51年)の春、高校を卒業して下宿生活を送るために、実家から旅立った日のことである。長野駅まで見送りに来てくれた姉と兄から、1人でも寂しくないようにと、CARPENTERSのミュージックカセットテープをプレゼントされた。好きで良く聴いていたからだと思うが、嬉しいと同時に、にわかに寂しくなって涙が出てきた記憶がある。

そのミュージックテープがこれだ。何度も何度も聴いて、紙のケースは破れてしまってもう無い。

f:id:musashino007:20230708034040j:imageカセットテープA面12曲

f:id:musashino007:20230708034103j:imageカセットテープB面12曲

昔はラジオを聴きながら、好きな歌が流れたらすぐにスイッチを押して録音する「ラジオカセットテープデッキ」が主流だったが、いつの間にかCDデッキに変わってしまって、もう無い。

だいぶ経ってから街角でふと見かけて買ったのがこのCDである。


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後で買った「CARPENTERS」のCD

 

言うまでもなく、カーペンターズアメリカ合衆国ロサンゼルス出身の兄リチャードと妹カレンが中心メンバーのポップ・ミュージック・グループである。1970年代を中心に大活躍したが、1983年にカレンが亡くなって活動を終えた。

カレンの歌声は耳に心地よく、英語の見本のような綺麗な発音と相まって、大ファンになった。

カーペンターズはどの歌も好きだが、日本で一番ヒットした曲は?というと、やはりこの曲『イエスタデイ ・ワンス・モア(YESTERDAY ONCE MORE)』だろう。

YouTubeで聴いてみよう。
CARPENTERS『YESTERDAY ONCE MORE』
https://youtube.com/watch?v=-sltNGgjU_4&feature=share

ということで、英語の曲を訳してみる最初の曲は、懐かしい『イエスタデイ ・ワンス・モア(YESTERDAY ONCE MORE)』とした。

世の中にこの曲の和訳はたくさんあると思うが、あくまでも自分の心に響く言葉にしたいので、ちょっと難しいが、辞書を引きつつ自分なりに訳してみた。

歌詞はカセットテープに同梱されていた歌詞カードを使うことにした。

f:id:musashino007:20230708034226j:image同梱の歌詞カード。青枠が『YESTERDAY ONCE MORE』の歌詞

 

さあ、「英語の歌を読む」チャレンジのスタートだ!

 

『YESTERDAY ONCE MORE』

When I was young
I'd listen to the radio

若いころ私はよくラジオを聴いていたんだ
Waitin' for my favorite songs
お気に入りの歌を待ちながら
When they played I'd sing along
その曲が流れたら、合わせてよく一緒に歌った
It made me smile.
そうすると私は笑顔になった


Those were such happy times
And not so long ago

とても幸せな時代だった。そんなに昔じゃないけど
How I wondered where they'd gone
不思議だったな。お気に入りの歌はどこにどうやって去って行ってしまったのかと
But they're back again
だけどまた戻って来たんだ
Just like a long lost friend

まるで長い間会っていなかった友達のように
All the songs I loved so well.
わたしがとても愛した全ての歌が


Every Sha-la-la-la
Every Wo-o-wo-o

あの歌もこの歌も
Still shines
今でも輝いている
Every shing-a-ling-a-ling
That they're startin' to sing's

一つ一つが歌い始めるんだ
So fine
とても素晴らしい


When they get to the part
Where he's breakin' her heart

歌詞が「彼のせいで彼女は胸の張り裂ける思い」という部分になると
It can really make me cry
私をすごく泣かせるんだ
Just like before
以前のように
It's yesterday once more.
まるで昔の時間がまたやってきたみたい


Lookin' back on how it was
In years gone by

過ぎ去った年月を振り返ってみると
And the good times that I had
楽しい時間を過ごしたからこそ
Makes today seem rather sad
今日がむしろ悲しく感じられる
So much has changed.
こんなにも変わってしまったんだ


It was songs of love that
愛の歌だったんだ
I would sing to then

私が彼らに歌ったのは
And I'd memorize each word
そして、一つ一つの歌詞を覚えている
Those old melodies
Still sound so good to me

その古いメロディは、今でもとても心地よく響くんだ
As they melt the years away.
過ぎ去った年月を溶かしていくかのように


Every Sha-la-la-la
Every Wo-o-wo-o

あの歌もこの歌も
Still shines
今でも輝いている
Every shing-a-ling-a-ling
That they're startin' to sing's

一つ一つが歌い始めるんだ
So fine
とても素晴らしい


All my best memories
Come back clearly to me

私の最高の思い出が鮮やかに甦る
Some can even make me cry.
中には私を泣かせてしまうのもある
Just like before
以前のように
It's yesterday once more.
まるで昔の時間がまたやってきたみたい


Every Sha-la-la-la
Every Wo-o-wo-o

あの歌もこの歌も
Still shines
今でも輝いている
Every shing-a-ling-a-ling
That they're startin' to sing's

一つ一つが、歌い始めるんだ
So fine.
とても素晴らしい

 

この曲の成り立ち

この曲は、1973年に発表されたアルバム『ナウ・アンド・ゼン(Now & Then)』の中に収録されている。

今回歌詞を訳してみると、「昔ラジオで聴いていた古いミュージック(オールディーズ)を懐かしむという内容」であったが、このアルバム『ナウ・アンド・ゼン』の構成を調べてみたら、この曲が書かれた目的がよくわかった。アルバムにぴったしなのだ。

アルバムのB面1曲目に「イエスタデイ・ワンス・モア」が収録され、その後にオールディーズのカバー・メドレーが続き、アルバムの最後は「イエスタデイ・ワンス・モア」のリプライズ(繰り返し)で締めくくられるという演出だ。

では、オールディーズの部分にはどんな曲が入っていたのだろうか?

〈B面〉
6.Yesterday Once More
7.Fun, Fun, Fun 
8.The End of the World
9.Da Doo Ron Ron 
10.Dead Man's Curve
11.Johnny Angel
12.The Night Has a Thousand Eyes 
13.Our Day Will Come
14.One Fine Day
15.Yesterday Once More (Reprise)

この中で私の好きな曲は、8番目の「The End of the World」だ。1962年にリリースされた、アメリカ合衆国の女性歌手、スキータ・デイヴィスのヒット曲であるが、カーペンターズのアルバム中では、もちろんカレンがカバーして歌っている。

Why does the sun go on shining?
Why does the sea rush to shore?
Don't they know it's The End of the World
Cause you don't love me any more

と始まるこの名曲は、みんな多分どこかで聴いているはずだ。

YouTubeで聴き比べしてみよう。
・Skeeter Davis「The End of the World」
https://youtu.be/1i6ox3v46JQ

CARPENTERS「The End of the World」
https://youtu.be/ThK5M8Ttzpw

 

今回初めて、英語の歌詞を自分なりに和訳してみたが、もちろん難しいものの、歌の内容が頭にスッキリと入ってきて楽しかった。間違っているかもしれないが、それはそれで良しとしよう。

こうやって訳すと、歌詞も覚えやすくなるので、頑張って覚えて空で歌えるとさらにいいかも。だが、リタイア後は ヴァイオリンをやる!と決めて手放してしまったギターを、また弾きたくなってしまった🥹

 

さて、次回はどの曲にしようか。それを考えるだけで楽しみだ。

 

 

⚫︎おまけ「YESTERDAY ONCE MORE」のギターコード

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