今回は、聴いているだけで元気の出るABBA(アバ)の「Dancing Queen(ダンシング・クィーン)」を取り上げてみた。
私がABBAを知ったのは大学生の頃で、ラジオに流れていたのをテープに録音して、下宿で何度も聴いていた。 ABBAの素晴らしさは、美しく軽快なメロディと絶妙な4人のハーモニーだ。ディスコナンバーから切ないラブバラードまで、本当にバラエティ豊かなところも魅力的なのだ。
言わずもがな、ABBAは、1974年から1982年(解散)まで、世界中の音楽チャートを席巻した、スウェーデンの男女4人グループである。グループ名は元々は長い名前だったが、ある日マネージャーが、何かの書類に名前を記入する際に、適当に4人のイニシャルを並べて「ABBA」と書いたのがきっかけとか。
①Agnetha Fältskog(アグネタ・フォルツコグ) ②Anni-Frid Lyngstad(アンニ=フリッド・リングスタッド) ③Benny Andersson(ベニー・アンダーソン) ④Björn Ulvaeus(ビョルン・ウルヴァース)
昔買ったCD「THE BEST OF ABBA」に入っているABBAのヒット曲は19曲。今回どの曲にするか迷った結果、選んだのは、1976年にリリースされ世界的に大ヒットした「Dancing Queen(ダンシング・クィーン)」である。
この曲が公式に初めて披露されたのは、1976年6月18日に結婚した、スウェーデン王カール16世グスタフとジルフィア・ゾマラート王妃の結婚披露宴。この模様はスウェーデン国営放送で放送され、翌年大ヒットすることになったそうだ。私も最近TV放映されたABBA特集で初めて知った。
王妃は元々、年上(当時33歳、グスタフ王は30歳)で、かつドイツ人の一般市民ということもあり、結婚にこぎつけるのは大変だったようだ。そんな中で王妃に捧げる形となった「ダンシング・クィーン」。さぞかし彼女は嬉しかっただろう。TVに映っていた王妃は素晴らしい笑顔だった。
ということで、まずはYouTubeで聴いてみよう!
それでは、「英語の歌を読む」和訳チャレンジ、5曲目スタート!
(a1)
You can dance, you can jive
あなたなら踊れる ジャイブも踊れるわ
Having the time of your life
人生で一番最高のときを過ごすの
Ooh, see that girl, watch that scene
あの娘のように あの光景のように
Digging the dancing queen
あなたがダンシング・クィーンになるのよ
❶
Friday night and the lights are low
金曜の夜 明かりが暗くなると
Looking out for a place to go
出かける場所を探すの
Where they play the right music, getting in the swing
素敵な音楽が流れ のりにのってる場所へ
You come to look for a king
あなたはキングを探しに来たのよ
❷
Anybody could be that guy
誰でもあなたのお相手になれる
Night is young and the music’s high
夜は始まったばかり 音楽は最高潮で
With a bit of rock music, everything is fine
ちょっとロックがあって すべて順調よ
You’re in the mood for a dance
あなたはダンスしたい気分
And when you get the chance
そしてそのチャンスを手にしたとき…
(b1)
You are the dancing queen
あなたはダンシング・クィーン
Young and sweet, only seventeen
若くて可愛い まだほんの17歳なのよ
Dancing queen
ダンシング・クィーン
Feel the beat from the tambourine, oh yeah
タンバリンのビートを感じて
(a2)
You can dance, you can jive
あなたなら踊れる ジャイブも踊れるわ
Having the time of your life
人生で一番最高のときを過ごすの
Ooh, see that girl, watch that scene
あの娘のように あの光景のように
Digging the dancing queen
あなたがダンシング・クィーンになるのよ
❸
You’re a teaser, you turn 'em on
あなたは男をじらして みんなを夢中にさせて
Leave 'em burning and then you’re gone
火をつけておいて 他に行っちゃうの
Looking out for another, anyone will do
別の男を探しても 誰でも同じこと
You’re in the mood for a dance
あなたはダンスしたい気分
And when you get the chance
そしてそのチャンスを手にしたとき…
(b2)
You are the dancing queen
あなたはダンシング・クィーン
Young and sweet, only seventeen
若くて可愛い まだほんの17歳なのよ
Dancing queen
ダンシング・クィーン
Feel the beat from the tambourine, oh yeah
タンバリンのビートを感じて
(a3)
You can dance, you can jive
あなたなら踊れる ジャイブも踊れるわ
Having the time of your life
人生で一番最高のときを過ごすの
Ooh, see that girl, watch that scene
あの娘のように あの光景のように
Digging the dancing queen
あなたがダンシング・クィーンになるのよ
Digging the dancing queen
あなたがダンシング・クィーンになるのよ
今回は、最後の "Digging the dancing queen"をどう訳すか非常に悩んだ。digの意味は「掘る、掘り起こす、引っ張り出す、発見する、理解する、注目する、見ろ」などだ。"You are the dancing queen" という歌詞があるので、全体の流れからすると「あなたがダンシング・クィーンになるのよ」がしっくり来たのでこれを使った。あるいは「あなたこそダンシング・クィーンよ」でもいいかもしれない。いや〜、歌詞の和訳はまことに難しい😓
ご存知の方も多いと思うが、2018年4月27日にABBAが約35年ぶりに、新曲2曲を収録したことを公式サイトで発表した。再結成したのだ。そして2021年、40年ぶりとなるスタジオアルバム「Voyage」を11月5日に世界同時リリースし、本格的に再始動することを宣言した。アルバムは全英チャート1位、全米では2位を記録したそうで、いまだに人気があるのがわかる。「Voyage」新曲2曲のうちの1曲「Don't Shut Me Down」を聴いてみよう。
再結成への強い意志が感じられるような歌詞ではないだろうか。それにしても、4人の今の平均年齢は、なんと76.5歳!歌と同じく元気だ。私も見習わなくては!
今までの「懐かしの英語の歌を読む」です。
こちらもご覧ください😊