江戸時代はみんな「粋」に憧れた。
「これに反すを野暮、京阪にては不粋と云ふ」(江戸期『守貞謾稿』より)
「粋」って何だろう…
お洒落? カッコいい?
いや、もう少し「おとなの品格」という感じか
だとしたら、現代人、特にリタイア世代のヒントになるかもしれない💡
ヒントとして選び出した4点について、感想と共にまとめてみました。
参考図書はこちらです
『江戸に学ぶ「おとな」の粋』 神崎宣武
ものを書く 言い残す
・江戸期は40、50代から書き始めた随筆が多く、老後の楽しみだった。
・子孫に伝え残す為に書かれたものが多い。
現在では・・・
旅で出会ったあれこれを綴れば、旅日記。
世情を観察して皮肉れば川柳になるし、
自分の周りの様々な思いを綴れば、エッセイになる。。それなら
ブログだっていいかも、と勝手に納得してしまう〜😆
旅をする 旅の中にもハレとケを
・江戸前期は庶民も寺社詣での講(ツアー)を組んで団体旅行をした。
・旅程にハレ(非日常)とケ(日常)のメリハリがあり、目的の寺社までは倹約質素。目的地では一転豪勢な飲食。
帰路は分散して各々楽しんだ。
現在では・・・
日本人はあまりに急がしく、せせこましい旅をするので、外国の人はびっくりするそうだ。
限られた休暇の中、ここもあそこも行きたい。これもあれも食べたい。。しかし
時間的余裕の中にメリハリのある旅の楽しさがうまれる。
スケジュールを固定しすぎない、ゆる〜り旅こそ時間のあるシニアの専売特許なのでは⁉️
老いも死も迎えるもの 老いを楽しむ
・医療未発達の時代、自分に訪れる死期を淡々と受け入れることが往生際のよいこと。
・若さではなく老いに価値があるとされた。その為か、「老後」ではなく「老入」(おいいれ) という。
・老いを楽しむ、とは最後の1日まで大切に生きること。自殺は重罪だった。
では、良き「老入」の基本とは何か?
それは、健康! 昔も、関心は高かった。
「心を静かにしてさはがしからず、いかりをおさえ、欲をすくなくして、常に楽しんでうれへず。
是養生の術にして、心を守る道なり」
(貝原益軒『養生訓』より)
同じ養生訓に、気をめぐらす為にはじっとしていては駄目。身体を動かすこと。とある。
現在だって何も変わらない・・・
医学が発達していくら寿命が延びても、いつか必ず死を迎える。。だとしたら
楽しみながら元気に生きなくちゃ♪♪
死がいつ訪れても「まぁ、いいか」位に思えるように😇
シンプルライフ! 身ぎれいに暮らす
・衣類や紙は何度も再利用、道具類は何度も修理して使った。
・最後まで使いきりゴミを出さずに始末することは、道徳であり美意識でもあった。
「起きて半畳、寝て一畳、天下取っても二合半」
人間ただ生きるならそれで充分だと考えていた。。しかし
現代生活ではさすがに無理がある。
私たちにできることは、、せめて
衝動買いをしたあげくに捨てるのではなく
本当に必要かよく考えて、良いものを買って長く使う✨
* * * * *
江戸時代の「粋」は見習いたい精神でした。
うん、うん!と頷いたこと
そういう風に考えるのか〜と感じたこと
「老い」に対する価値観には驚きです!
むやみに憂えることのないように
自分も振り返って、いろいろ整えて
身も心も「粋」にスッキリいきたいものです。
お付き合い頂きありがとうございます😊