武蔵野つれづれ草

リタイア後を楽しく!と始めた凸凹夫婦の面白ブログ。見たこと、感じたこと、残したいことをつづります。

🙋‍♀️城下町 鶴岡を散歩する

 

庄内藩14万石の城下町として栄えた鶴岡は
作家藤沢周平さんの故郷だ。

さらに、ここ鶴岡は、 藤沢さんの作品蝉しぐれの舞台・海坂藩(うなさかはん)のモデルとなった場所なのだ。

 

   旧風間家住宅 丙申堂(へいしんどう)
明治29(1896)年、庄内藩御用商人の風間家7代目当主が建てた住居兼店舗。 国の重要文化財

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すごい大邸宅だ

映画「蝉しぐれ」の撮影に使われた部屋がある

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まずは置屋の説明ビデオを拝見

そして、2階の座敷の窓から実物を見学
(見学グループは私達含めて4人だった)


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     約40,000個の石が置かれている

藁葺き、瓦葺き、ではなく石が乗っている!

明治の頃のこの地方には多かったが、現存するのは2軒だけ。とても貴重だ

 

いよいよ、例の小座敷へ


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   お客様用に凝った造りになっている小座敷

ここで、あの再会のシーンが撮影されたのか…

 

しばし、眺めていると

おっと、と

案内役が先を歩かれるので、写真を撮るのが精一杯。。もっとじっくり見たかった😢

 

 

店から見通すことのできる「とおり

長押(なげし)は、なんと杉の一本物
長さ八間(一間は約1.82m)  長い❗️
元の木の高さを想像してしまう

f:id:musashino007:20241009162425j:image    天井の竿縁(さおぶち)も八間の一本物

とおりを抜けると60畳の板の間 (食堂)

立派な大黒柱と複雑に組んだ梁が頑丈に支えている (トラス工法)
当時の大工さんの地震にも負けない技術はすごい!

f:id:musashino007:20241009164413j:image   小作人たちの懇親の場にもなった

母屋を中心に4つも蔵が! 金庫蔵とか!
さすが鶴岡第一の豪商であり、大地主だ

一方で慈善事業も行ってきたそうだ
昔の大金持ちは、それを自らの義務だとしていたと聞いたことがある

だから尊敬されたんだろうな、と思う

f:id:musashino007:20241011150733j:image     建築当時のままのガラス窓

 

丙申堂に別れを告げ、市内を流れる内川沿いを歩いてみる

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蝉しぐれ」で、城の外壕として描かれる五間川は、この川だとされている。
この内川も鶴ヶ丘城跡を巡るように流れている

f:id:musashino007:20241012145028j:image      千歳橋から三雪橋方面を臨む

今、私たちが見ている流れを、昔のひとも見ていたに違いない

そう、藤沢周平さんも。きっと

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鶴岡を、庄内の地を深く愛していたのだろう

涙が出るような純粋な物語を、
この地に描いた

 

2005年に封切られた映画「蝉しぐれ

原作に惚れ抜いた黒土三男監督は、資金集めに難航し、完成までに15年かかったという

残念ながら

藤沢さんがこの映画を観ることはできなかった

 

f:id:musashino007:20241016133940j:image                三雪橋近くから千歳橋方面を

 

日が和らぎ
夕暮れにさしかかる

さて、今日の宿に向かわなければ…
日本海に向かってレンタカーを走らせた
           (つづく)

 

懐かしい!  20年前の気持ち

昔、映画を観た後に書いていたノートに「蝉しぐれ」の記録があった

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ドラマ版も名作 ! 我家はこちらを先に観た

ドラマ版は2003年放送。第30回放送文化基金賞ほか、多数受賞。脚本 黒土三男 / 出演 内野聖陽水野真紀 ほか

f:id:musashino007:20241019151742j:image          (画像はNHKアーカイブスより)