まず、そのサイズ感に驚き❗️厚さ4㎝!まるで
百科事典‼︎ウソでしょ⁈読めるかな・・・
いつ予約したのか忘れた程待ち続けて、やっと
順番がきた。しかし、貸出期間延長は不可能。
絶対に全部読みたかったので
ノルマを決めてスタート^ ^
なんとか12日間で読み終えた(腰痛がっっ💧)
1950年の初版から16回もの改訂を繰り返しつつ
この本が世界中に支持されてきたのは、
著者ゴンブリッチ氏の
・美術作品に対する深い愛情と豊富な知識
・誰にでもわかりやすい語り口
によるもの。
芸術を知ること
序章で、著者は芸術家について書いているので
少し引用します。
『これで決まり』とは、バランスの違いや、
色の足し引きに細かくこだわり抜き、
ここだ!という最高値にもっていけた瞬間。
『これで決まり』の意味を理解した時、初めて
芸術家の求めているものに一歩近づける。
生花や料理の盛り付け等で、似た経験がある。
そのこだわりを、より複雑に徹底的に発揮する
それこそが、芸術家である、と。(一部要約)
難しいけど、料理等の例えがあったので少しは想像できたような気がします。
「バイユーのタペストリー」1080年頃
美術史を動かす絵
ひとりの画家の絵が、同時代の画家だけでなく
その後何十年も、世紀を超えて、
強い影響を与えていることがある。
ピラミッド時代からモダンアートまで、この
長い美術の歴史を読むと、それがよくわかる。
単純にすごいなぁ〜と思ってしまいます!
たとえばルネサンス
15〜16世紀にかけて多くの画家が活躍したが
ジョット.ディ.ボンドーネ(1267?〜1337)
からルネサンスは始まっていたと言われる程
その影響力は大きかった。
左)信仰 右)キリスト哀悼1305年頃
ジョット.ディ.ボンドーネ
たとえば、17世紀、風景の理想といわれた
クロード.ロラン(1600〜82)の作品の影響は
100年も続き、その後
ターナーやコローへと引き継がれていった。
「アポロへの生贄の見える風景」1662〜3年クロード.ロラン
もちろん彼らは、そんな事になるとは知らずに
いただろうけれど。
浮世絵はすごい
19世紀、写真の登場で、世の中が変わり
新たな芸術を目指す印象派が出現した。
この印象派を助けたのは、日本の浮世絵だ。
古い束縛に苦しんでいた彼らは、浮世絵の
因襲にとらわれない予想外の自由な視点に
大きな衝撃を受けた!
浮世絵がヨーロッパに渡っていなかったら
今の印象派は存在しなかったかもしれない!
(なーんて)
「糸杉のある麦畑」1889年フィンセント.ファン.ゴッホ
でも、20世紀になって
3人の考え方から派生するようにして、様々な
モダンアートが誕生したんだから、、やっぱり
浮世絵はすごい〜
この本を読んで『美術史は世界史の中にある』
という強い思いがした。
歴史と共に歩んできた美術の歴史…
その壮大な物語。出逢えてよかったです。
ありがとうございました😊
(参考)目次