武蔵野つれづれ草

リタイア後を楽しく!と始めた凸凹夫婦の面白ブログ。見たこと、感じたこと、残したいことをつづります。

🙋‍♂️ 昭和41年頃の小学校の「図書カード」が出てきた!昭和のSFドラマ『宇宙家族ロビンソン』『タイムトンネル』‥が懐かしい


断捨離で大昔の段ボール箱を整理していたら、小学校3年生と4年生の時に使っていた「図書閲覧カード」が出てきた。1966(昭和41)〜1967年(昭和42年)の頃だ。

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こんな本を借りて読んでいた。
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残念ながら一部しか残っていないが、見つかったカードだけで計算してみると、1ヶ月平均で、3年生の時は7〜8冊、4年生では12〜13冊読んでいたことになる。確か、校内で「本をたくさん読もう!」という目標があって、みんなで読書数を競っていたような気がする。


どんな本を読んでいたのかと思って、リストをじっくり眺めてみると、あの頃の思い出が少しずつ蘇る。驚いたのは、当時読んだ本のジャンルが今好きなジャンルとそれほど変わっていないことだ。


少年だからか、十五少年漂流記ロビンフッドの冒険、ダンカン号の冒険、三銃士のような冒険もの多いが、特に、宇宙旅行もの(宇宙、地球、ロケットとか)の本が多い。これは、当時テレビで放映していたアメリカ製SFドラマや日本製SFアニメに影響されたに違いない。


宇宙家族ロビンソン』というアメリカ製SFドラマはよく見ていた。日本では1966年(昭和41年)から1968年(昭和43年)にかけて放送されたようなので、ちょうど私の小学3年生〜5年生の頃だ。「フライデー」という、感情を持つ探検用環境観測ロボットがいて、大人気だった。危険を察知すると「警告、警告!危険、危険!」と叫んだり、右腰の後ろにある主電源スイッチが切られると、腕をだらりと伸ばし、 腰から上が前屈みに傾く姿は笑えた。後のスターウォーズに出てくるロボット「R2-D2」に繋がるロボットだと勝手に思っている。

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Wikipedia「宇宙家族ロビンソン」より
1997年(番組内年度)、人口問題を解決するため人類は宇宙移住計画、通称「アルファ計画」を開始した。ロビンソン一家は初の宇宙移民として、アルファ・ケンタウリのアルファ・セントリー星を目指して飛び立った。しかし、スパイのドクター・スミスが紛れ込んでいたため、宇宙船ジュピター2号は重量オーバーから軌道を外れ、目的外の惑星に着陸するはめになった。あくまでもアルファ・セントリー星を目指そうとするロビンソン一家に対し、ドクター・スミスは地球帰還工作を陰で進めるため、宇宙船の修理もままならず、未知の惑星上で毎回、未知の生物などと冒険が繰り返された。


また、同じ頃(1967年)に放送されたアメリカ製SFドラマ「タイムトンネル」も面白かった!過去で様々な歴史的瞬間に立ち会い、誰もが知っている有名な人物に出会うのだ。タイムトンネルを抜けて着いた先が、沈没前のタイタニック号だったり、大噴火前の火山島だったり、フランス革命真っ最中のパリだった、なんて、もうハラハラドキドキ。渦巻きの中に入っていくシーンは本当に不思議な感覚がした。「タイムマシン」や「ポンペイさいごの日」という本を借りているのは、絶対「タイムトンネル」を見たからだろう。ドラマや本からすぐ影響を受ける性格の私は、「将来、宇宙飛行士になって宇宙探検に行きたい、宇宙物理学者になりたい」と、しばらく憧れることになった。歴史好きなのもひょっとして?

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Wikipedia「タイムトンネル」より
1968年、莫大な国家予算を投入した極秘の時間航行プロジェクト「チックタック計画」は、転送装置であるタイムトンネルの完成目処が立たないために計画打ち切りが検討されていた。時間航行が可能な段階まで装置の開発は進んでいたのだが、時間旅行者を転送する年代や回収の制御が困難で、実用までにはまだ先が見えない状態なのだ。計画の存続を願って自ら装置で時間航行をして機能を証明しようと時の流れの中へ旅立った若き科学者トニー・ニューマン(ジェームズ・ダレン)。彼が辿り着いたのは、氷山と接触して沈没することになる豪華客船「タイタニック号」の船上であった。トニーが危機に陥ったことを、所長以下タイムトンネルのスタッフたちが察知し、救助のため同僚の科学者ダグ・フィリップス(ロバート・コルバート)も後を追うところから2人を主人公とする果てしない時間旅行のドラマがはじまる。
タイムトンネルのある科学センターでは、転送先の状況はモニターできるが、ダグとトニーの2人と会話することが困難である場合が多いため、2人が気づかずに現代から様々なサポートを行ない、最終的には2人を現代へ帰還させることに努力する。しかし、未完の装置であるために失敗、異なる時代に転送してしまう。ドラマは各エピソード毎に歴史上の事件に遭遇し、危機的状況にありながらも事態を収拾し、その後に転送により時間を漂流する、という一話完結形式で展開されていく。

そういえば、日本製実写ドラマ『ウルトラQ』もこの頃(1966年)放送されていて、これもワクワクしながら観ていた。怪獣ドラマの元祖であり、その後の「ウルトラマン」シリーズより、怪獣に人間味があって面白かった気がする。

f:id:musashino007:20230506124258j:imageガラモン(宇宙怪人 セミ人間によって造られた一種のロボットともいえる生体兵器)

f:id:musashino007:20230506070944j:imageカネゴン(金に汚い性格である拝金主義の金の亡者であるガキ大将が変異した怪獣)

この頃は、日本製の面白いSFテレビアニメ(漫画も)もたくさんあったから、宇宙、SF好きはその影響もあるかもしれない。いや当時の男の子は皆んなそうだったのかも。テレビでよく見たのは、

1963(S38)〜1964(S39)『エイトマン
1963(S38)〜1966(S41)『鉄腕アトム
1963(S38)〜1966(S41)『鉄人28号
1965(S40)〜1966(S41)『スーパージェッター
1965(S40)〜1967(S42)『宇宙少年ソラン
1965(S40)〜1967(S42)『オバケのQ太郎
1966(S41)〜1968(S43)『サイボーグ009
1967(S42)〜1968(S43)『パーマン

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こうやって思い出してみると、昭和40年前後、未知の世界に興味を持たせてくれる海外SFドラマや日本のSFアニメがこんなにも一杯あったんだ!と改めて思う。ありがたいことだ。この頃のドラマが今の宇宙好き、SF好きの今の自分に繋がっているのは確かだ。
SFの世界は未来の現実になることも多い。AIが人間の知能を超える技術的特異点(シンギュラリティ)が近づいていると言われる今こそ、SFをたくさん読んで、人類の未来を想像してみるのもいいかもしれない。


SF冒険もの以外の小説・物語では、「ビルマの竪琴」、「三銃士」、「わらしべ長者」とかを借りているが、よく覚えているのは「ビルマの竪琴」だ。捕虜となった仲間の兵たちに教え込まれたオウムが、水島上等兵らしき僧侶に向かって「おーい水島!一緒に日本に帰ろう!」という場面は、今でも目頭が熱くなる。

2度ほど映画化されたが、私の原点は、1985年の中井貴一ではなく、1956年の安井昌二が水島上等兵を演じた「ビルマの竪琴」だ。
私の目に浮かぶのはこの映画のシーンだから、10年以上経ってから放送されたテレビを、当時小学生3年生の自分が見たのだろうか。本を借りて読んだのはテレビで映画を観て感動したからかもしれない。

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あと、小学生ならみんなそうだったと思うが、伝記・偉人伝は結構読んでいたようだ。シュバイツァー野口英世、フランクリン、ライト兄弟徳川家康小林一茶二宮金次郎宮本武蔵北里柴三郎織田信長ジンギスカン牧野富太郎ニュートン明治天皇(?)。


小学生の時に尊敬する人は?と聞かれたら、迷わず「野口英世」だったことがある。野口英世のような立派な医者に憧れた時期もある。その後、野口英世の生の実態(借金や自堕落な生活)を知ってからは尊敬する人リストからは外れたが。。


あと、多分失ったカードにあったのだと思うが「キュリー夫人orマリー・キュリー」の伝記を読んだ記憶がある。夫婦で貧乏の中で苦労して実験に実験を重ねてラジウムを抽出。その功績で夫婦でノーベル賞を受賞し、夫の死後にも二度目のノーベル賞を受賞した。すぐ影響を受けるので、「キュリー夫人のような物理学者、研究者になりたい」と思ったこともある。


カードを見ていてびっくりしたのは、なんと、今年(2023年)春のNHK朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルになっている「牧野富太郎」の伝記があったことだ。一体どういう経緯でこの本を選んだのだろう。全く覚えていない。

 

小学校の図書閲覧カードを見ているうちに、昭和の時代を思い出し、頭の中も小学生の頃に戻ったかのように、ワクワク、ドキドキしてきた。
我が家は夫婦揃って読書好きだし、これからも二人で色々な本を読んで、自分たちでは経験できないような世界を体験していきたいな、と思った5月の連休でした。