お腹を空かせた二人。「奈良井宿」から松本に向かったのは、13時をだいぶ過ぎた頃だ。
前回の記事はこちら↓
道が混んでいて遅くなりそうなので、道沿いのレストランでも入ろうかと探していたが、タイミングが合わなくて上手く入れない。結局、松本のホテルに辿り着いた時には、既に14時半をまわっていた。
(なんでいつもこうなるの〜 (-_-))


(左)松本までは45km (右)この日の宿は「リッチモンドホテル松本」。フロントでは、機械じゃなくてちゃんと"人"が応対してくれて、期待通りで一安心☺️
この時間だと、もうランチには遅過ぎ。でも夕食まで我慢するにはお腹が空き過ぎている。確か、『女鳥羽川(めとばがわ)』沿いの「縄手(なわて)通り」や「中町通り」には、美味しそうなカフェが幾つかあったはずだ。じゃあ、市内のカフェで何かちょっとだけお腹に入れようか、ということで、荷物を預けて街に繰り出した。
実は、私は6歳から8歳の3年間、松本に住んでいたので、『女鳥羽川』と聞くと、なんか懐かしい。生まれは長野だが、幼い頃に焼きついた「ふるさとの原風景」は松本にある。
その松本に、2007年(平成19年)4月、夫婦二人で、「お互いの思い出の地を一緒に訪ねる旅」で訪ねたことがある。それからもう18年も経ったなんて、時の流れは早い。
18年前の松本への思い出の旅はこちら↓
松本での小学校1〜2年の思い出はこちら↓
ホテルと「女鳥羽川」、そして目的地の「縄手通り」、「中町通り」の位置関係はこんな感じ。ナワテ通りまではわずか5分ほどの距離だ。
ロビーに置いてあったホテル周辺案内図
ホテルを出て最初に目に入ったのは、伊勢町通りの歩道脇を流れる小さな水路。市内では、こんな水路がそこかしこに流れている。

松本は、2008年(平成20年)に「平成の名水百選」に選ばれている。周囲の山々から生まれでる清らかな水を地下に蓄えた町。だから、あちこちに湧水があって地上に流れ出し、それが清流となって市街を流れている。
(参考:松本市公式観光情報 新まつもと物語)
ちょっと歩くと、すぐに女鳥羽川の川岸に着いた。


(右)女鳥羽川と犀川を使った、松本から長野の信州新町までの舟運が、天保三年(1832年)に開通したとのこと。しかも、江戸時代から明治時代後半まで使われていたなんて、知らなかったな〜
千歳橋から西(上高地方面)を見てから、
今度は東(美ヶ原方面)を眺める。いいなあ
あれっ、左側の遠くに変な像が見える。何だろう?と近づいて行くと、何と様々な「カエル」が、でーんと座っていた。何でカエル?


ここは最初の目的地の「縄手通り」の入口だった。
そもそも、"縄手"の町名は、松本城の南惣堀(みなみそうぼり)と女鳥羽川の清流にはさまれた “縄のように細く長い土手” に由来しているとのことだ。(「縄手通り商店街」より)
その縄手のシンボルが「カエル」。カエルと言っても「カジカガエル」。その昔、女鳥羽川には清流にしか生息しない「カジカガエル」がいっぱいいたのに、川が汚れて姿を消してしまった。だから、1972年(昭和47年)に「カエル大明神」を祀り、川がきれいになってカエルが戻ってくることを願うと同時に、街の復活・町おこしも兼ねて、縄手通りは「カエルの街」としたそうだ。私が松本から長野に引っ越ししてからの話なので、知らなくて当然だった。
調べてみたら、"カジカガエルの鳴き声(YouTube)"ってまるで鳥のように美しい。女鳥羽川に戻ってくると嬉しいな。

さて、縄手通りを入ってみると、昔の街並みを再現した長屋風の建物が連なっていた。
(休みのお店が多くて、殆ど閉まっていたけど😢)
小さなお店が並ぶこの縄手通りを、しばらく歩いてからふと後ろを振り返った時、突然ここを歩いているシーンがフラッシュバックした。「松本にいた頃ここを歩いたような気がする!」。時間は夜。大勢の人が歩いていて、バラックのような屋台が並ぶ通りを、手を繋いで歩いているような感覚。一瞬のイメージだけれど、多分ここに間違いない。
当時住んでいた「井川城」の町からここまでは、距離にして2.5kmほど。家族全員でお祭りにでも来たのだろうか。
しかし、今の縄手通りは新しくて、当時の雰囲気とは全く変わってしまっている。調べてみたら、昭和30年代の縄手通りは、川沿いには多くのバラック建ての商店が軒を連ねていたようだ。
こんな写真を見つけた。私のイメージもこんな感じ。
昭和20年代の縄手の賑わい。右側の建物は中劇。(松本市「昭和写真集」より)
お腹の足しになるものを探して歩くが、やはり水曜日のせいかみんなお休みで、お土産のお店がわずか開いているだけである。


(左)「願いごとむすびの神」として知られる四柱四柱(よはしら)神社


(左)蕎麦屋「弁天本店」だったが、閉業したようだ
(右)ガラクタを売ってる何だかわからないお店
通りの中ほどには「カエル大明神」🐸
パワースポットとして多くの参拝があるらしい。毎年6月に「松本かえるまつり」が開催されるようだ
そうこうしているうちに、縄手通りの端まで着いてしまった。
左の橋は「一条橋」。右側にはやはりカエルが鎮座
上の写真の左側を拡大してみよう。「珈琲まるも」の字が見える!やっとカフェ見つけた〜。と喜び勇んで近づいていった・・が、
外国人の団体の観光客が入って行くのが見えて、諦めた。これから行く「中町通り」にもカフェはあるはずだし。
「中町通り」は蔵の町という感じ。その統一感は素晴らしいが、何せお店が閉まっていて閑散としていて寂しい。



結局、カフェは見つからず、途方に暮れてベンチに座って👫で対策を相談した。今は15時半で夜のお店が開くのは18時くらい。これから2時間半もぶらぶらは出来ないので、一旦ホテルに帰って休んでから、また夕食を食べに出ることに決めた。
ちょうど一息入れたベンチの目の前にあった「松本市中町蔵の会館」の中を見学。何組かの観光客が、正面左側にある井戸から水を組み出していた。何やってるんだろ?と思っていたが、帰って調べたら、湧水を汲み出す「蔵の井戸」という名の井戸だった。自分たちもやれば良かった〜。


(左)「松本市中町蔵の会館」の左側にある井戸が「蔵の井戸」。(まつもと水巡りマップ)
結局、何にもお腹には入らなかったが、1時間ほど女鳥羽川沿いを散歩することができて、満足満足(思い込もうとしている👫)。
歩いた道をなぞってみた(笑)
ホテルに帰ってから、事前に調べていた候補の中で、この日に空いているお店を電話で予約。
やっと飯にありつけるぞ〜 \( ˆoˆ )/ ♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
お酒と料理を頼んで、さっそく乾杯🥂


日本酒は、松本の地酒「岩波」。「今日はお疲れさまでした!」
お腹が空いていたので、酒の肴ではなくて、ちゃんとした定食を頼んだ。


「山賊焼き」は長野県中信(松本、塩尻等)のご当地グルメだから、外せない。信州サーモン丼も食べたかったが、結局、麦トロ御膳に決定


私たちは6時の予約だったが、既に1組が先に来ていて、私たちは2番目。3番目は外国人(欧米?)の観光客が入ってきた。混んでなく静かな雰囲気で良かった。
程なく、待ち望んだ料理がやってきた😋😋
🙋♀️信州福味鶏 山賊焼定食、🙋♂️麦とろ御膳 銀鮭焼


(左)🙋♂️は福味鶏山賊焼ハーフを追加 (右)長野の夜と同じく、りんごがデザート
朝7時に食べてから11時間も何も食べてなかったこともあるのかもしれないが、食べたもの全部美味しかった。特に「山賊焼き(注)」。また食べたいものだ。今度こそ本当に、満足満足😊
(注)長野県の山賊焼きは、鶏肉(もも肉やむね肉)をニンニク醤油ダレに漬け込み、片栗粉をまぶして揚げた、ボリューム満点の郷土料理

くろ門さん、ご馳走様でした!
長野・山梨の旅の3日目の今日も、盛りだくさんだった。さすがに疲れた。明日は、塩尻経由で山梨県までドライブだし、ホテルに帰って、ゆっくり休もう。
続く・・

